ごみの不法投棄は犯罪です。きちんと分別して決められた場所に出せば適切に処理できるごみも、安易な気持ちで投棄すると重大な犯罪につながります。東広島の不法投棄の現状を東広島市廃棄物対策課に聞きました。(繁澤)
Q.東広島市の不法投棄ごみの回収量は?
A.令和4年度は93㌧です。市の不法投棄回収量は令和元年度から現在に至るまで少しずつ減ってきています。特に、過去多かった林道等への不法投棄ごみが減っていて、住民の環境美化に対する関心の高さが感じられます。
Q.不法投棄ごみを減らす対策は?
A.県や警察と連携しながら、監視パトロールによる回収のほか、特に悪質な場所には防止フェンスや監視カメラの設置をしています。また、市では不法投棄防止啓発看板を交付しています。ご検討の方は市役所窓口でお手続きください。
Q.どんな物が不法投棄されるの?
A.分別されていない家庭ごみが1番多いです。ペットボトルや缶、燃やせるごみがまとめて入った袋が捨てられているケースもあります。
Q.不法投棄をするとどんな罰則がありますか?
A.ごみの不法投棄は「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」で禁止されています。違反すると原因者はごみの撤去を求められるとともに5年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金またはこれらが併科されます(法人の場合は、3億円以下の罰金)。
実際の罰金例 ※大分市ホームページより
ペットボトル容器等、約2.5kgを道路上に不法投棄 罰金5万円
冷蔵庫、テレビ、電子レンジ等、約270kgを山林に不法投棄 罰金50万円
雑誌、空き箱、ごみ入りポリ袋等、約23kgを駐車場に不法投棄 罰金30万円
ソファ等、約160kgを山林に不法投棄 罰金40万円
Q.不要品に関するサービスはありますか?
A.市は不要品のリユース及び再資源化の促進に向けた連携と協力に関する協定を結んでいます。不要になったものをネットに投稿できる「ジモティー」や規定の段ボールにパソコンや小さな家電を入れて回収してもらう「リネットジャパンリサイクル株式会社」による宅配回収があります。その他、使わなくなった物を買い取ってもらえる店舗に引き取ってもらい、気持ちよく処理をしましょう。
POINT
市道や県道等にもごみの不法投棄はありますが、私有地に投げ込まれるケースもあるようです。土地の所有者や管理者の人は、不法投棄されないよう、適切な管理を心がけましょう。
Q.不法投棄の現場を目撃したら?
A.不法投棄の現場を目撃したら、まず自身の安全を確保した上で、次の点に注意して連絡下さい。特に「不法投棄が行われている」「しようとしている」場合はすぐに110番を!
✔ 発見者の住所・氏名
✔ 通報の理由
✔ 発見日時
✔ 発見場所
✔ 投棄物の種類と量
✔ 行為者の特徴
✔ 車両の特徴
東広島警察署
TEL.082(422)0110