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働き盛りの歯のケア ついついメンテナンスは後回し…

  • 2024/05/27

6月4~10日は「歯と口の健康週間」

 仕事に、家事に、忙しい働き盛り。気がつけば最後に歯科医院に行ってから何十年とたっていませんか。歯を失う原因にもなる歯周病の急増期でもある働き盛りの歯のケアのポイントを、東広島市歯科医師会の伊藤勇治歯科医師(伊藤歯科医院・副院長)にお聞きしました。(生活取材班)

歯磨きイラスト


知らないうちに歯周病が進行

 歯周病とは、歯周病菌が増えて起こる病気。歯の清掃が行き届かないでいると歯垢(しこう)の中の歯周病菌が炎症を起こし、歯の周りの歯茎や歯を支える骨などを溶かしてしまいます。

 ほとんどの場合で痛みがないため、気付かないうちに症状が進行していることも。働き盛りは忙しく、歯のケアがおろそかになりがち。30歳以上の成人の約80%が歯周病にかかっているといわれています。

 40代ごろから抵抗力が落ちて歯周病が進行しやすくなります。「膿(うみ)が出たり歯がぐらつくようになり、最後には歯を抜かなければならない状況になります」と伊藤歯科医師。また、60代になると歯茎がやせ、歯の根が露出し歯の根本に虫歯ができやすくなります。加齢にともなって唾液量が減り、虫歯になるリスクはますます高まっていくそうです。



治療経験が少ない人は特に注意

 特に注意してほしいのが、若いころに歯の治療経験が少ない人。若いころに虫歯治療をした人は、働き盛りのころに銀歯が外れるなどで歯科医院を受診する機会があり、歯周病予防や治療に取り組むきっかけになります。

 一方で、もともと治療経験が少ない人は歯をチェックする機会がなく、「虫歯にならずに歯周病に移行してしまうケースも多い」と言います。

 「車を安全に運転するために、オイル交換をするなどメンテナンスをしますよね。歯も同様に、生涯の健康を守るために定期的にチェックをしていただきたいです。年に一度は歯の定期健診を。誕生月に受診するというのは覚えやすくておすすめ」と伊藤歯科医師。



歯の間をアイテムでケア

 加齢にともなって歯茎がやせ、歯と歯の空間は自然と広がっていくため、アイテムでケアしよう!

歯間ブラシ

■糸ようじ
 弓形のものは前歯用。奥歯にはY字型が使いやすい。

■歯間ブラシ
 太さの種類があるので、自分の歯間にあったブラシをセレクト。

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