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(SUN)

小林 リポーターが行く ここが私の『お気に入り』 「居酒屋 一平」

  • 2024/05/27
居酒屋 一平

 東広島には、ぶらりと立ち寄れて、おいしい食事とお酒を提供している店がいっぱいあります。少人数でも気軽に立ち寄れる店を小林リポーターが食リポをしながら紹介していきます。気になっていたけど、なかなか足を踏み入れる勇気がなかったあなたの背中を押せたらうれしいです。

高知のカツオ、高知の酒。オープンして間もない店に足を踏み入れる

 いつものお店、いつもの店主、いつもの料理にいつものお酒。ひとり飲みが多い私にとって、その安心感は計り知れない。しかし、新しいお店ができたと聞けば、それはそれでワクワクするもの。今夜は、西条岡町で4月にオープンしたばかりの「居酒屋 一平」にお邪魔する。看板で跳ねるカツオに、私の心もはねちゃう。なんてね。

高知県民にとってカツオのたたきににんにくスライスは欠かせないらしい
刺し身に添えてあるワカメまでシャキシャキでおいしい。大将自慢の器にも注目

 店内に入ると、黒い壁と、白っぽい床板のコントラスト。席はカウンターがメイン。厨房(ちゅうぼう)の一角にガラスで区切られた焼き台があり、ここで藁(わら)焼きをするようだ。せっかくだから目の前に座ってみよう。

厨房

 はやる気持ちを抑えつつ、まずは飲み物を…。西条の酒でも見たことないものが…たくさんのメニューに惑わされる(幸)。心を落ち着けて、最初は亀齢の「Check『銀』」と、そしてもちろんカツオのたたきを注文した。焼き台に2、3つかみの藁がくべられて、高知沖で揚がったものだという大きなカツオの身が焼かれていく。
まずは煙でいぶすように香りを付け、しばらくすると勢いよく火柱に包まれた。ガラスの囲いを超えて押し寄せる藁焼きの香りと、目の前で焦げ目が施されていくさまはひとつのエンターテインメントだ。焼き上がり氷で締められたカツオが、塩とポン酢、薬味とともに私の元へやってきた。まずは塩でいただくと、藁焼きの香りが引き立ち、カツオもダイレクトに味わえる。これはまた日本酒が進んでしまう。後半は塩、薬味、ポン酢と手を替え品を替え、ベストバランスを探るのも楽しい。気分が上がってきたところで、一平焼きを注文。「海鮮をたくさん使っていてお得感満載ですよ」と言われたら、頼むしかない。

給食で食べていた世代の方、ぜひ一度ご賞味を
給食で食べていた世代の方、ぜひ一度ご賞味を

 さらにクジラの竜田揚げとあわせて、2杯目は高知の酒「酔鯨」にした。竜田揚げは初めて見るほどの厚さで登場。難なくかみ切れるやわらかさに驚かされる。独特な風味に「酔鯨」もよく合う。そして来ました一平焼き。ひとくち食べると、とろりとした山芋の生地に、たこやまぐろ、サーモンなど、豪華な海鮮が時折顔をのぞかせる。どんどん箸がすすみ、ボリュームのわりにぺろりと食べてしまった。カツオのたたきに添える塩など、おいしさの追求に余念がない。今後の進化も楽しみすぎる。これは通わねば。

居酒屋 一平

Data
電話/050(8888)4082
営業時間/火~木、祝日、祝前日、祝後日18:00~翌1:00(L.O. 00:30)
金・土18:00~翌5:00(L.O. 4:30)
定休日/日・月
所在地/東広島市西条岡町5-9 オリジン久保2F
決済/現金、クレジットカード、PayPay
駐車場/なし

記者の画像

小林

「生きるために食べるのか、食べるために生きるのか」を追う食いしん坊

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