今回のテーマ/介護福祉士のパート合格制度について
―介護福祉士のパート合格制度とは。
介護福祉士の資格は、専門の学校に通って受験するだけでなく、介護現場で働きながら資格の取得を目指す方が8割ほどいらっしゃいます。このような現状を受けて、政府の検討会でパート合格という制度が提案されています。
試験のすべてに合格していなくても、次回は不合格だった部分だけ受験することができるという制度です。次の試験では不合格だった範囲のみに集中して勉強することができます。
―なぜこのような制度が提案されたのでしょうか。
高齢化と人口減少により、介護福祉士は毎年約6万人ずつ不足することになると試算されています。試験の受験者だけ見ても1万人減ったといわれています。かねてより介護福祉士試験の改善は叫ばれていましたし、専門家や現場の介護福祉士の声も加味して議論されていますので、パート合格制度はかなり有力な案だと思います。
介護福祉士は、人の命に関わる、名誉ある仕事です。私も厚生労働委員長として、介護福祉士の仕事の魅力が伝わる施策も考えていきたいです。
毎週月曜日午後5時FM東広島(89.7MHz)で放送中