今回のテーマ/特許切れ先発薬について
―特許切れ先発薬の負担が10月から増えるそうですね。
薬の原価には、原材料費のほか、開発費用があります。新しく開発された薬には特許があり、この特許が切れたときには製造販売される後発品(ジェネリック医薬品)には開発費がかかりませんので、安価に販売できるということです。
今回の制度改正では、医師が後発薬の処方でも問題ないと判断した場合に、患者本人の意思で先発薬を選ぶと、先発薬と後発薬の差額の4分の1が保険適用外となります。
政府の試算ではこの制度により年間110億円の医療費が削減できる見込みです。削減された費用は、新薬の開発費に充てられることとなっています。
―できるだけ後発薬を選んでもらいたいですね。
販売数量から見る後発薬の普及率は8割ほどですが、購入額から見ると6割弱です。先発薬を選べばそれだけ医療費が増大することにつながります。
後発薬も事業者が多く、安定供給に課題があるといわれています。今後も後発薬の普及のため、安定した供給を進めていけたらと思っています。
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