趣味で作った雑貨や不用品を売って得た利益が、確定申告の対象になる場合があります。西条税務署によると「忙しく時間がない、手続きに苦手意識がある人こそ、スマホ申告を試してほしい」とのこと。令和6年分の所得税の確定申告と納付期限は、令和7年3月17日まで、個人事業者の消費税や地方消費税の申告と納期限は3月31日まで。新たに申告が必要になるケースやスマホ申告について、佐々田誠署長に伺いました。（梶江）
Ｑ．手作り品を売りました。申告が必要？
所得が20万円を超えたら申告
Ａ．会社員の人で、給与所得について年末調整を受けた人は、原則、確定申告は必要ありませんが、副業をし、その所得が20万円を超える場合は申告が必要です。年末調整を受けた給与以外にアルバイトをし、その給与の収入金額と給与以外の所得金額の合計が20万円を超える人も申告が必要です。
Ｑ．税務署に行かずに納付するには？
振替納税やPay払いで簡単納付
Ａ．所得税の納付は、振替日の4月23日に指定した預貯金口座から引き落とされる振替納税がお勧めです。税務署や金融機関に出向く必要がありません。
スマホ決済アプリ（Pay払い）も近年増えています。e-Taxで送信後の受信通知のご案内から「スマホアプリ納付」を選択するだけです。パソコン、スマホ、タブレットを使って、納付に必要な情報を入力し国税庁ホームページで二次元コードを作成すると、コンビニエンスストアで納付することもできます。
Ｑ．e‐Taxの操作が難しそう。
印刷して郵送する必要がありません
Ａ．スマホ申告なら、専用画面をスクロールさせながら質問や説明に沿って項目を選んでいくだけでよく、操作も簡単になっています。スマホのカメラ機能を使って源泉徴収票を読み取ると、その数字が自動で入力されます。
マイナンバーカードを利用したe-Tax申告の際に「マイナポータル連携」を活用すれば、給与や年金の収入金額、医療費控除やふるさと納税の寄付金控除などの各種控除証明書のデータを一括取得でき、自動入力されます。入力の手間や時間が省け、入力ミスもありません。一度連携しておけば、翌年以降も引き続き自動入力できます。
Ｑ．平日は仕事で忙しい。短い時間で楽に申告する方法は？
「スマホ申告」で時間を有効活用
Ａ．パソコンやスマホ、タブレットで、申告書の作成から提出までの申告手続きができる「e-Tax」なら、24時間いつでもどこにいても申告できます。国税庁ホームページへアクセスし、「確定申告書等作成コーナー」へ。所得税及び復興特別所得税の申告書などを作成できます。
マイナンバーカードがあれば源泉徴収票の内容をそのまま申告書に反映させることで申告書作成が簡単になり、e-Taxで送信できます。
Ｑ．初めての確定申告、税務署で相談したい時は？
来署での相談はLINEで予約
Ａ．令和7年2月17日から、申告相談会場を開設。申告期間の来署での相談には「入場整理券」が必要です。LINEでの事前予約なら、10日前から時間枠を指定できます。会場での当日配付もありますが、例年午前中には配付を終了しています。せっかく来ていただいても、別日に相談にきていただくことになります。作成済申告書の提出のみであれば整理券は不要です。
「人口が増えマイホームの新築も多い東広島市。他市に比べて確定申告件数が多く、申告会場は毎年大変混みあい、駐車場を待つ渋滞も起こっています。病院もネットで予約する時代。スマホ申告で限りある時間を有効活用してください。一度体験しておけば、1年ぶりでもすいすい手続きを進められるほど操作も簡単です」
●国税相談専用ダイヤルへ電話
0570（00）5901
平日8時30分～17時、全国一律電話料金
●AI「ふたば」に質問
質問したいことをメニューから選択するか、自由に文字で入力するとAI（人工知能）が自動回答
●タックスアンサーを利用
国税庁ホームページで、よくある質問と回答が紹介されています。
