「市民クラブ」市民要望の強い案件で質問
東広島市議会の一般質問から会派を分析。
今回は「市民クラブ」を紹介。
㈹石原賢治
景山 浩 中川 修
■主な質問の概要 (2019年度の一般質問、代表質問)
※一人最大2問まで掲載
質問者:石原賢治、景山浩、中川修
6月 | 石原 |
・障がいのある職員が働きやすい職場作りを ・農福連携を強力に進めていくためには |
景山 |
・公共交通の充実に向けた取り組みについて ・交差点の立体化など安全な交通環境の整備について |
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中川 |
・ごみ処理費用一部負担の増収を財源にした市民への還元策は ・ごみ処理費用の一部負担がスタートし1年。平成30年度の排出量は |
9月 | 石原 |
・PRAを導入し事務処理を自動化する取り組みは ・子どもの貧困対策計画の策定は |
景山 |
・空き家の活用など移住や定住の推進に向けた取り組みは |
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中川 |
・「Hi-Biz」(ハイビズ)の特徴や伴走型支援について |
12月 | 景山 |
・種苗法の改正に伴う市農業への影響は ・グリーンスローモビリティ導入など交通施策推進の新たな取り組みは |
中川 |
・後期高齢者が増える中、免許返納に向けた取り組みは ・現在の交通結節点の整備状況は |
▽公共交通空白地域解消に向けた取り組みは
▽地域医療の満足度を上げる取り組みは
▽防災の強化・推進についての取り組みは
▽農業を支える担い手の確保は
▽高齢者支援の推進について
▽人為的な温室効果ガス排出のゼロを目指した市の取り組みは。
※質問テーマの数は「市議会だより」掲載内容を参考に計算
【記者の目】自民党会派との協力カギ
【成果】 ▽高齢者の移動を手助けするデマンド(予約)型の乗り合いタクシーについて、河内町や福富町での運行を予算付けた。今年度は志和堀地区や小谷地区での運行が検討されている。▽看護師が適切な医療機関について365日24時間、電話でアドバイスする救急相談センターの開設に尽力。
【統括と課題】 市が行っている市民満足度調査で、市民要望の強い交通インフラや医療・福祉分野を中心に質問。生活者の目線で質問をぶつけているのが特徴だ。3人それぞれが追及する分野を持ち、一般質問に臨んでいる。
3人は各労組の代表ではあるが、「市民代表として市の施策全般に目配りをしていきたい」とあくまで無所属のスタンスを貫く。課題は、3人会派であるため提言・提案が議会で通しにくいこと。「市議会でキャスティングボードを握る会派に」と意気込むだけに、自民党系の会派との協力をどう取り付けていくかがポイントだ。
(文:日川)
【一般質問で会派を分析】
▽【東広島市議会①】「創志会」農業分野に切り込む
▽【東広島市議会④】 「市民クラブ」市民要望の強い案件で質問