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(WED)

実は簡単!? nancyさん直伝の前衛弁当の作り方

  • 2022/04/27

インスタフォロワー数14千人超えの「前衛弁当作家nancy」こと松浦美喜さんにお弁当作りの技を教えていただきました!

 

ナンシー

 

リアルで繊細なタッチで描かれたマツコ・デラックスさんと、焼き鮭の上の「ほーら叩けば埃だらけだぞ」のセリフが反響を呼んだ、松浦さんの愛妻似顔絵シャケ弁当👇

ナンシー_マツコ

 

「オブアート」と呼ばれる、オブラートに竹炭パウダーや食紅で絵を描いて食材を飾る技法を使っているそうです。

 

 

われらが東広島市の高垣市長と、タレントの渡辺直美さんもオブアートで表現♪

 

「セリフは行書体が映えるでしょ」と松浦さん。さすが広告デザインを手掛けるデザイナーさんですね、見せ方がうまい!

 

 

時には、バンクシーならぬ「弁クシー」もオブアートで登場します。

「コロナ禍でわたしたちのために働く医療従事者に感謝を込めて」作ったそうです。

 

細かい線を表現するオブアート、一見難しそうに見えますが松浦さんによると「実はとっても簡単で、子どもでも楽しめる」のだとか。

 

 

松浦さんがおすすめするオブアートの材料

 

材料

  • オブラート
  • 食用竹炭パウダー
  • 食紅
  • 細い洋筆
  • 下絵
  • サランラップ

 

①オブラートは「オブアート」用のものがネット通販で手に入ります。松浦さんは、50枚入り800円ほどのオブラートを購入しているそうです。

オブアート用のオブラートは薬局などで販売しているものと比べ、厚手で破れにくい特徴があるのでおすすめなのだとか。

 

➁竹炭パウダーは粒子の細かいものを選びましょう。

松浦さんは、ネット通販で100グラム入り約1000円で購入しているそうです。

 

➂食紅はアイシングクッキー用がおすすめ。普通の食紅だと、描いた線がにじんでしまうそうなので要注意。

 

④ いくつものオブアート弁当を手掛けてきた松浦さん、筆は「断然、洋筆!」なのだとか。

「筆は必ずいいものを使ってください」とアドバイスいただきました。松浦さんは、太さの違う細洋筆3本を使い分けているそうですよ。


※写真右下のヘラは、ポテトサラダなどで立体を作るときに使うそうです。

 

 

オブア―トの流れ

 

① 下絵を準備する。手描きでも、印刷したものでもOK。最初は簡単なものがおすすめ。


② 下絵の上にラップを敷く

 

 

③ 竹炭パウダーを少量の水で溶いて竹炭液を作る。

 

 

④ ②の上にオブラート置いて竹炭液に浸した細い筆で下絵をなぞる。
※色を付けたい部分は、お好みの食紅を水で溶いたものを使う。

 

 

⑤ 乾かす→乾ききってからラップからはがす。


⑥ ホカホカのご飯や、スライスチーズ、焼鮭の上に貼り付ける。(貼り付かない食材にはハケで薄く水を付けると貼り付けやすい)
※余った竹炭液は生ものなので傷みます。冷暗所で保管して、2日ほどで使い切りましょう。

 

 

完成!👏

 

上手に描くコツは「一気に下絵をなぞること」だそうです。何度も同じ線をなぞってしまうと、オブラートが破れてしまう恐れも。

 

でき上がったオブアートは、お弁当以外におにぎりや餅に貼り付けるのも面白いですね。

 

 

松浦さんは昨年末、マツコ・デラックスさんの顔を鏡餅にされました。松浦さんの親戚の子どもたちも一緒にオブアートに挑戦。「わいわいと楽しんでくれた」そうです。

 

 

最後はこんな感じでお鍋に入れるのも面白いですね。餅の存在感がすごい!!😂

 

 

松浦さんのお弁当への思い

 

ナンシー_弁当箱差し替え

 

松浦さんの頭の中には常時10種類以上のアイデアがあって、食材や弁当箱の形などを見て、明日どんな弁当を作るのか決めているそうです。前日の夜にオブアートを仕上げ、当日朝7時から約50分かけて中身を組み立てるのだとか。

 

もちろん失敗もするそうですが、その時はご愛敬。こんなお弁当でご主人を笑わせているそうです。

 

 

松浦さんの「前衛弁当」を毎日食べるご主人は「勝手にどんどん進化している」と苦笑いしているそうですが、「食材が傷まないように、おいしく食べられるように、と季節によって食材を変えたり、蓋を閉めても崩れないようにしたり、お弁当作りにはたくさんの工夫が必要です。だから、お弁当を作る人は結構大変なのですよ」と松浦さん。

 

インスタグラムではあまり紹介されていませんが、おかずをしっかりと用意して、栄養面や彩りにも配慮されています。

 

 

こんなお弁当を毎日作ってもらえたら、お昼が待ち遠しいですね。彩り豊かなおかずにも食欲をそそられます。

 

毎日大変じゃないですか?と質問したわたしに松浦さんは、「お弁当って毎日作るものだから、どうしても同じものが続きがちになりますよね。そこにバリエーションを付けることで、食べる人も楽しいし、作る自分も楽しくなります」と笑顔で答えてくださいました。

 

バリエーション、なるほど。しかしそこはさすがのデザイナー、次から次へとあふれ出る松浦さんのアイデアのバリエーションには底知れないものがあります✨

 

 

 

ムンクの名画「叫び」をシャケ弁にした「ムンクのシャケび」

それまでは「まだセーブしていた」という松浦さん。この作品で「リミッターが外れた」そうです。

 

 

 

「わっぱ弁当の形を見てアイデアが浮かんだ」という「能面弁当」。これ何でできているか分かりますか?なんとポテトサラダなのだそうです😲

粘土細工用のヘラを使って立体に仕上げ、目は「オブアート」で表現。強烈!!!💥

面白弁当に免疫のあるご主人も「さすがに怖かった」そうです。

 

 

 

こちらは、山口県立美術館40周年記念の岸田劉生展のCMのために作ったという「麗子弁当」

「わたしの技術の粋を詰め込んだ」という松浦さん渾身の前衛弁当です。

色鮮やかな毛糸の肩掛け羽織は、マッシュポテトに食紅で色を付けて、一本一本絞り出しながら描いたそうです。もはや芸術作品!👏

 

 

 

マッシュポテトを使って立体感を出したという「枯山水弁当」

これまでに枯山水を「お弁当で表現しよう!」と思いついた人が全国に何人いるでしょうか。すごい発想だと思いませんか。

 

 

松浦さんの思い描く今後

 

「食べてくれる人がいる限り、作り続けたい。アイデアはたくさんあるので」という松浦さん。

現在は「フォカッチャアート」なる新たなジャンルにも挑戦しているそうです💨

 

 

フォカッチャアートは、イタリア発祥の食事パン「フォカッチャ」の生地をベースに、パプリカやアスパラ、ブロッコリーなどで絵を描いて焼き上げる、日本でも人気上昇中のフードアート

 

新型コロナウイルスが終息したあかつきには、地元の子どもたちと「オブアート」「フォカッチャアート」などを楽しむイベントを開きたいそうです。

 

また、2019年から20年に、呉市を皮切りに東広島市など7カ所で開催した「前衛弁当展」。今年は松浦さんの出身地、江田島市でも開催したい!と意気込んでおられます。

 

今後の展開にワクワク。待ち遠しいですね!😊🎵

 

今日も松浦さんは、愛情たっぷりアイデアたっぷり、面白い「前衛弁当」を

インスタグラム(@nancycannel)link-out.png に投稿されていますよ。要チェック!!📱

 

松浦美喜(まつうらみき)
1964年2月6日生まれ。江田島市出身、東広島市河内町在住。フォロワー数1万4千人を超えるインスタグラマー。
広告デザイナー・イラストレーター。ボーカリスト。広島市の日本デザイナー学院卒業後、市内のデザイン事務所に就職。結婚を機に29歳で退職してフリーに。
子育てのかたわら、ジャズボーカリストとして市内のホテルラウンジで3年間勤務。2019年、テレビ番組「松岡修造のくいしん坊!万歳」の「輝け!くいしん坊映え大賞」で「人生に勝つ!サンド」弁当が最優秀賞を受賞。呉市を皮切りに東広島市などで計7回「前衛弁当展」を開催した。

 

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