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11月8日は「いい歯の日」 コロナ禍での口のケア どうしたらいいの!?【素朴な疑問Q&A】

  • 2021/01/13

 

コロナ禍-いい歯の日

 コロナ禍で、歯科での定期健診を延期・中断している人がいると聞きます。定期健診の機会が少なくなることが口の健康にどのような影響を与えるのでしょうか。素朴な疑問を東広島歯科医師会の歯科医に伺いました。

 

 回答/いけだ歯科クリニック・池田将院長

 


 


歯科医院での
コロナ対策は?


 病院や歯科医院は、他の業種と比べて滅菌レベルがかなり高いです。十分な換気や待合室や治療室での人口密度をできるだけ小さくし、患者間での感染や医院内の感染拡大が起きないよう、各歯科医院は細心の注意を払っています。

 定期健診などで口の健康管理を万全にして、ウイルスに感染しにくい状態を保つことが大切ですが、高齢の人や基礎疾患がある人など、新型コロナウイルスの感染リスクが高い人は、かかりつけ歯科医が受診を推奨するかどうかを判断します。まずはかかりつけ歯科医にご相談ください。




歯の定期健診などで
コロナに感染する

リスクは…

 歯科ではこれまでもB型・C型肝炎ウイルス、ノロウイルス、はしかや風疹などの感染を引き起こす可能性のあるウイルスや細菌への暴露を防ぐために、医療器材の滅菌や消毒など十分な感染予防対策を講じてきていました。

 現時点で、国内で予防的歯科診療(定期健診など)を介しての新型コロナウイルスの拡大事例や歯科医療機関での大きなクラスター発生は報告されていません(2020年10月1日現在)。

 




口の中の環境が
全身に関係している

って本当?

 

 歯周病菌が血流にのって全身に広がり、糖尿病や動脈硬化などの持病を発生させたり悪化させたりすることが近年分かってきています。

 持病がある人はない人と比べて、万が一、新型コロナウイルスに感染した際の重症化のリスクが高いといわれています。また、口の中が不衛生だと、肺炎が重症化しやすくなる可能性があります。定期的な口腔ケアを行うことでこれらの重症化を予防する効果があると考えられます。

 




口の中のケアを怠ると
どうなりますか?

 

 むし歯や歯周病になったり、口臭が発生したりします。また、要介護者は口腔ケアを怠ると、誤嚥性肺炎の発症率が上がります。

 それだけでなく、ケアを怠ると歯周病菌が増加し、歯周病菌が出す酵素によって口の中の粘膜が破壊され、ウイルスに感染しやすくなります。

 コロナウイルスの構造と類似したインフルエンザウイルスでは、歯科衛生士による口腔ケアによりインフルエンザの発症が10分の1に抑制されたという報告もあります。ウイルス感染予防の観点からも定期的に歯科医院にて口腔ケアをする必要があると考えられます。
 


 

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