自動運転時代を見据えた新たな交通サービスの社会実験が、東広島市内で2月からスタート。手動運転のデマンド(予約型)バスや自動運転車両を使った買い物支援サービスなどを展開する。
(日川剛伸)
実証実験を行うのは、東広島市の他、広島大学、イズミ、モネ・テクノロジーズなど産学官12団体で構成するコンソーシアム(共同事業体)。
人と物を同時に運ぶ「貨客混載」と呼ばれるサービスをデマンドバス、自動運転車両を使い、段階的に実験をする。
デマンドバスでの買い物支援サービスは、2月1日から で、配送エリアは広島大学周辺(西条下見と西条町下見地区)。対象はモニターのみ。
自動運転車両を使った貨客混載は9月から行う計画。その前段階として、3月中旬から広島大学構内の私道約2・5㌔を、自動運転車両で定められた時間に運行する。
9月からは、公道にも出る予定で、大学北側から約500㍍離れたゆめタウン学園店まで伸びる。
★エ リ ア 西条町下見と西条下見地区
★乗降場所 エリア内で指定
★運転手法 手動運転
■買い物支援サービス
★対象…モニターのみ
利用者は電話で、イズミが運営するゆめタウン学園店(西条下見)に商品を注文。大きな荷物の配送もできる車両を使い、自宅に商品を届ける。
■デマンドバス
★対象…モニターのみ
専用アプリで車両を予約し、利用者が指定する場所からゆめタウン学園店まで送迎する。
★エ リ ア 広島大学構内
★乗降場所 停留所10カ所
★運転手法 自動運転
■自動運転
★対象…広島大学の学生や教職員
広島大学構内の私道約2.5㌔を、定められた時間に運行する。学内に10カ所の停留所を置き、平日に15便を予定している。
車両は米国のメイ・モビリティ社の車両で日本初輸入。
6人乗りで2台導入。車両には万が一に備え、芸陽バスの運転手が乗車する。
★対象…広島大学の学生や教職員
9月からは公道にも出る予定で、大学北側から約500㍍離れたゆめタウン学園店まで延伸、自動運転車両で同店の商品を配送するサービスにもチャレンジする。
店頭で受け取るサービスも
注文した商品を、ゆめタウン学園店の店頭で受け取るサービスが2月から始まる。アプリは現在、開発中で、配信までの間は電話での受注となる。
受け取りは、マイカーや徒歩の他、現在、運行中の広島大学循環バスを利用してもよい。オンラインで注文して店頭で受け取るサービス「ボピス」の可能性を探る実証実験として行う。
現在、運行している広島大学循環バス。
乗車予約アプリに登録すれば誰でも利用できる。
興味深い買い物支援。実証実験に関する素朴な疑問を、東広島市の担当者に伺いました。
詳細は市政策推進監 電話 082(420)0917へ。